研究紹介

インタビュー
エピゲノムとがん

近年、エピゲノムが発がんと関係していることがわかってきた。「現象からも見てとれます。例えば、米国人は大腸がんが多く、日本人の2倍以上の割合で罹っています。では、日系米国人の場合はどうかというと、米国人と同程度なのです。つまり、もともともっているゲノムではなく、環境の影響を受けて、大腸がんになると考えられます。氏より育ちということですね」と近藤教授はいう。

【氏より育ち】

米国人の大腸がんの罹患数は、日本人の2倍以上だが、日系米国人は米国人と同程度。つまり、人種の違いによるゲノムの違いよりも、環境因子による影響が大きいと考えられる。

エピゲノムの異常ががんに関連していると確実にわかってきたのは、大規模シーケンスが登場してからだ。大規模シーケンスとは、DNAの塩基配列を大量かつ高速に解読できる技術で、これによってさまざまながんでエピゲノムの関連遺伝子に変異があることがわかってきた。