研究紹介

インタビュー

わかってきたDNA修復機構とV型XPの謎

紫外線の照射によって出来るDNAの損傷は、「ヌクレオチド除去修復(nucleotide excision repair; NER)」という機構によって修復されることが大腸菌などの下等生物の研究によって明らかにされていた。XPを中心とした研究から、ヒトなどの高等生物についても、よく似たNER機構の存在が分かってきた。


【損傷DNAによる複製阻害からの回避手段】
損傷DNAによる複製阻害からの回避手段

「私は、当時、まだ原因がわかっていなかったC型のXPの解析を進め、損傷を見付ける段階が欠損していることを世界ではじめて明らかにしました」。そう話す花岡教授は、1995年に、理研にも籍を残しつつ大阪大学の田中教授の研究室がある細胞生体工学センターにラボを持つことになり、そこでV型のXPの解析を始めた。「A〜G型はいずれもNER機構のどこかに異常のあることがわかっていたのですが、発症年齢がやや遅いV型は、NERは正常であるのに臨床的にはA〜G型と同じXPに分類され、どんな異常が原因なのかが不明でした」。花岡教授は、当時をそう振り返る。